信州の山々に魅せられた工芸作家・木下五郎(1945-)は、1968年に駒ヶ根市に工房を構えて以来、目の前の大自然と向き合いながら作品を制作してきました。銅やアルミ、金箔などを用いて、伝統的な彫鍛金技法でレリーフを形成、金属特有の錆を施し、森羅万象の世界を表現しています。テーマは常に、大地に強く根を張り、たくましく命を生み出す母なる森です。大胆な構図の中に、繊細な描写で深い森や樹々の根、風や光などが「かたち」として出現し、美しく、時に厳しい自然界の刻々と移ろう情景を画面に投影します。本展では日展初入選作の他、日展と日本現代工芸美術展の出品作品をつなげた全長約10メートルのパノラマ型の大作など約60点を展示します。生命のエネルギー溢れる金属芸術の世界をご堪能ください。
安曇野市豊科近代美術館 春の特別展
貌&象 SILVAMATER ―森は母― 木下五郎彫鍛金展
会 期:2024年5月1日(水)~6月2日(日) 29日間
休館日:5月7日(火)、13日(月)、20日(月)、27日(月)
時 間:午前9時~午後5時(入館受付は午後4時半まで)
会 場:安曇野市豊科近代美術館2階
料 金:一般700(600)円、大学生 500(400)円
※( )内は20名以上の団体料金
※高校生以下・障がい者手帳をお持ちの方と介助者1名は無料
主 催:安曇野市豊科近代美術館/公益財団法人 安曇野文化財団
共 催:信濃毎日新聞社
後 援:安曇野市、安曇野市教育委員会、駒ヶ根市、駒ヶ根市教育委員会、中日新聞社、長野日報社、
市民タイムス、あづみ野テレビ、あづみ野エフエム、現代工芸美術家協会 長野会、信州美術会
関連イベント
■【終了しました】ローズウィーク 5月25日(土)~6月2日(日)
美術館庭園のバラの開花に合わせ、5月25日(土)、26日(日)午前9時~午後3時頃、苗の販売を行います。
■【終了しました】彫金ワークショップ 「銅板でオリジナル表札を作ろう!」
彫金とは、鏨(たがね)などを使って金属を彫る金属工芸の技法です。
今回は木下氏が作品に使っている銅板を使って、世界に一つだけのオリジナル表札を作ります。
日時:2024年5月6日(月・振休) 午前10時~正午(予定)
講師:木下五郎氏 対象:小学校高学年以上
参加費:500円 定員:先着12名
持ち物:金づち(お持ちの方)、軍手、マスク
申込み:4月23日(火)より電話で受付
■【終了しました】木下五郎 アーティストトーク
作品を目の前に、作家・木下五郎氏が作品の制作や本展覧会についてお話しします。
日時:2024年5月11日(土) 午後2時~ 参加費:無料(要入館料)