
平成25年、トラックヤードと収蔵庫、作品運搬用のエレベーター、そして260平米の大展示室を備えた新館が開館しました。それから10年を迎える年を記念して、画業50周年を迎える中島潔氏の展覧会を開催します。
中島氏は郷愁を誘う子供たちの姿を描いた作品で人気を博し、当館でも平成23年に安曇野市豊科交流学習センター「きぼう」開館記念展として「風の画家 中島潔の世界展~絵筆でつづる四半世紀~」を開催し、多くの皆様に来館いただきました。
中島氏は現在、画業50年の集大成として、新たに「女性画」のジャンルに挑戦しています。今回は、大胆な構図に鮮やかな色彩、新しい表現方法など精力的に取り組んだ作品をメインに、様々な作品を展示します。
それに併せて、日本現代美術の旗手として将来を嘱望されている、日本の若手から中堅の人気・実力を兼ね備えた作家たちによる、女性をテーマにした作品も展示します。
変化に富む美しい日本の生活や四季を背景に切り取られた、女性たちの“一瞬間”をご覧ください。
中島潔(なかしま きよし) 略歴
1943年 4月生まれ。佐賀県出身
1961年 上京。様々な仕事をしながら絵を独学で学ぶ
1971年 渡仏。半年間パリの美術学校や美術館で学び画家になる決意をする
1982年 NHKテレビ「みんなのうた」のイメージ画を手がけ全国的に脚光を浴びる
1986年 NHK受信料告知アニメーションを制作。以後シリーズ13本を手がける
1987年 ボローニャ国際児童図書展で絵本「木霊みょうと」がグラフィック賞受賞
1989年 米国ワシントン州百年祭を記念して、兵庫県よりワシントン州に「かのひとはるか」を寄贈
1990年 中国文化庁の招きで海外初の個展を北京・故宮で開催
1998年 「源氏物語54帖」完成
2001年 パリ・三越エトワール美術館にて海外展開催
2003年 東京メトロ半蔵門線開通を記念して、新4駅にアートレリーフを制作
2007年 東京・上野の森美術館にて「絵筆でつづる四半世紀展」を開催
2010年 京都・清水寺成就院に「生命の無常と輝き」襖絵46枚を奉納
2011年 安曇野市豊科近代美術館で「風の画家 中島潔の世界展~絵筆でつづる四半世紀~」を開催
「清水寺成就院奉納襖絵―生命の無常と輝き―」展を開催。全国を巡回(2013年まで)
2015年 「中島潔 新しい風―希望 明日へ生きる―」展を開催。全国3カ所を巡回(2019年まで)
「京都・六道珍皇寺“心音図”奉納記念中島潔“今”を生きる―そして伝えたいこと」展を開催。佐賀を皮切りに全国を巡回(2020年まで)
春の特別展 安曇野市豊科近代美術館新館開館10周年記念
画業50周年 一瞬間の“煌めき” 中島潔 令和の心を女性に描く
会 期:令和5年5月2日(火)-6月11日(日)
休 館 日:月曜日(5月8、15、22、29日、6月5日)
会 場:安曇野市豊科近代美術館
開館時間:9時~17時(入館は16時30分まで)
観 覧 料:一般1,000円(800円) 大学生600円(500円)
※( )内は20名以上の団体料金、
高校生以下・障がい者手帳をお持ちの方と介助者1名は無料
共 催:信濃毎日新聞社
後 援:安曇野市/安曇野市教育委員会/市民タイムス/SBC信越放送/NBS長野放送/
TSBテレビ信州/abn長野朝日放送/あづみ野テレビ/あづみ野エフエム
企 画:有限会社アトリエ・ウメ/株式会社アートカフェ
主 催:安曇野市豊科近代美術館/公益財団法人 安曇野文化財団